【朝日新聞】地下鉄ストップ、そこに大津波警報… 横浜で避難訓練

神奈川県横浜市で実施された横浜市営地下鉄での大規模な避難誘導訓練についてのニュースです。


朝日新聞デジタル:地下鉄ストップ、そこに大津波警報… 横浜で避難訓練 – 社会

 震度6強の直下型地震が通勤時間帯に発生、地下22メートルのトンネル内で大勢の乗客が車両に閉じ込められるなか、大津波警報が発令された――。そんな想定で、横浜市営地下鉄は18日未明、大規模な避難誘導訓練を初めて行った。

 営業運転が終了した午前1時半ごろ、市交通局の職員約150人が乗客役になって訓練用の電車に乗り込んだ。横浜駅―三ツ沢下町駅間で、電車が急停車して停電。乗客役らは駅員の誘導で、トンネル内の薄明かりを頼りに、海と反対側の三ツ沢下町駅に向かって約600メートル歩いた。

 訓練は、東日本大震災の教訓を生かすために実施された。参加者は「津波がいつ来るかわからない想定で、電車に閉じ込められるのは怖かった」と話した。

 神奈川県が昨年12月にまとめた新たな津波の被害想定では、横浜に最大約4メートルの津波が押し寄せる。市営地下鉄では、横浜駅など6駅が浸水するおそれがあるが、津波対策のマニュアルはない。今回の訓練を参考に早急に作成するという。